ニコチンアミドモノヌクレオチド(NMN)

ニコチンアミドモノヌクレオチド(NMN)は、体内のビタミンB群から作られるナイアシンの誘導体で、NAD+(ニコチンアミドアデニンジヌクレオチド)の前駆体(プリカーサー)として機能します。NMNは栄養補助食品としての位置付けにありますが、昨今では多数の研究が行われており、老化防止成分としての効能効果が期待されています。

NMNは体内の細胞に含まれる重要な分子、ニコチンアミドアデニンジヌクレオチド(NAD+)を生成することから、健康と長寿に不可欠な要素として知られています。体内で自然に生成されますが、果物、牛乳、野菜など食事から接収することも可能です。健康でバランスの取れた食事の一環としてNMNを摂取することで、NAD+レベルを上昇させ、抗老化遺伝子として知られるサーチュインの活性化、最終的に細胞機能の再活性が期待できるようになります。

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NAD+の重要性

体内のNAD+レベルがゼロまで低下すると、人体は直ちに機能を停止します。NAD+を生成する能力は年齢とともに低下し、40歳から60歳の間に最大で50%も失われると言われています。生成能力が低下すると、健康を維持するのに必要となるエネルギーを細胞内で生成できなくなり、思うように体を動かせないなど生活の質の低下につながります。

NAD+は神経系の代謝を促し、免疫システムが正常に機能する上で重要となる補因子の一つとして機能します。NMNは体内の奥深くに作用してNAD+の生成を促すことから、体内の免疫システムを補強し、加齢による影響を軽減することが期待できます。

NAD+活性におけるNMNの役割

プレミアムNMNフォーミュラは、医薬品グレードであることから、従来のアンチエイジング製品とは異なり、細胞の奥深くまで浸透し、NAD+の生成に関与するミトコンドリアの活性化を通じてNAD+レベルの上昇を促します。NAD+レベルを上昇させることにより、体内のエネルギー生成能力を無理なく高めることができます。

NAD+レベルの上昇により、以下を実現することができます。

  • 細胞の活性化により、活力を維持します。
  • ミトコンドリアの正常な働きを維持することで、日々アクティブに過ごすことができるようになります。
  • 細胞エネルギーを最適化します。
  • 免疫力を改善します。
  • DNAを修復します。
  • アンチエイジングを強化します。
  • 長生きにつながります。

NMNに関する最近の研究成果

ニコチンアミドモノヌクレオチド(NMN)は、慶應義塾大学の伊藤裕教授をはじめ、米国セントルイスのワシントン大学医学部の今井眞一郎教授など第一級の研究者によって、そのメカニズムや効果が研究されています。現在は、マウスでの実験を経て、ヒトへの長期にわたる臨床試験が進んでいます。

学術誌Cellで発表された研究結果によると、ニコチンアミドモノヌクレオチド(NMN)は老化したマウスの脆弱な血流を改善し、再活性化することが証明されました。ニコチンアミドモノヌクレオチド(NMN)を投与されたマウスは、投与されなかったマウスと比較して、トレッドミルの歩行時間に60%の増加が見られました。NMNを投与したマウスの運動持久力は2倍増加し、若いマウスと同等またはそれを超えるレベルにまで達しました。ニコチンアミドモノヌクレオチド(NMN)は、マウスに対してアンチエイジング効果を発揮したことが明らかにされています。

2018年、NMNに関する別の研究「NAD前駆体によるマウスの治療」がCellで発表され、NMNは血管を改善し、老化したマウスの持久性を高めることが示されました。これにより、NMNのアンチエイジングの効果を裏付ける結果となりました。

2020年1月に行われた慶應義塾大学の発表によると、

「NMN が健康なヒトに安全に投与可能であること、そして、投与した量に応じて体内で代謝されていること」が明らかになりました。

マウスへの実験で実証されたアンチエイジングの効果が今後の臨床実験によって証明されることが期待されます。